CHANGE YOUR SEATシートが変わればクルマも変わる

Motorsport

2020年12月、RECARO RACING TEAMは、群馬県にある富士スバルを訪問。86/BRZ Raceの活動内容と魅力を説明すると共に、本レース活動へのサポートを依頼した。より良い人材確保と社員のモチベーション向上を目指す富士スバルは、悩んだ末にレース活動への参加を決意した。早速、富士スバルは、社内で参加希望者を募った。すると予想を上回る反応があり、如何に社員、そしてメカニックがモータースポーツに関心があったかということを再認識した。通常のレースウィークは、木曜日から始まり、決勝が終わる日曜日までの4日間。優秀なメカニックを週末含めた4日間も派遣するのは容易ではない。各店舗の理解と協力が必須。負担も大きい。それでも富士スバルは、各レースごとに1名のリーダーと2名のメカニック、計3名を派遣すると決めました。2021年の86/BRZ Raceは全8大会。8人のメカニックが交代でそれぞれ2回参加することができる体制。

2021年2月、RECARO RACING TEAMが富士スピードウェイで新たなシーズンに向けて始動。小暮選手、佐々木選手、井口選手の3人のプロドライバー、各車両を担当するプロのレースメカニック、そして富士スバルから選抜された8名のメカニックがシェイクダウンおよびチームミーティングに参加した。プロドライバーとプロのレースメカニックを前に緊張した面持ち。サーキットで見るディーラーメカニックのつなぎ姿がとても新鮮。レース現場は華やかに見えるかもしれないが、朝は早く、現場には空調設備もないため、夏は暑く、冬は寒い。リフトもなく、工具も必要なものしかない。ジャッキアップしてウマでクルマを固定して、タイヤ交換、オイル交換、ミッション交換など普段とは違う環境で整備しなければならない。時間の使い方も違うし、他のメカニックと連携して作業を効率的に進めるチームワークも求められる。指示を待つのではなく、自ら考え、行動することが求められる。ひとりひとりの意識の高さがチーム全体の強さにつながる。富士スバルのサポートメカニックは、既にチームにとって大切なスタッフ。立ち振る舞い、言動、行動、すべてがサポートメカニックのお手本のようだ。どんな状況でもまっすぐな気持ちでレースをサポートしてくれている。メカニックという仕事が、クルマを安全に走らせるためにどれだけ重要な役割であるかを知っている。そして何よりクルマが好き、現場が好きという気持ちがまっすぐであった。(これぞスバリスト?)

モータースポーツは、クルマの未来、人の未来、そしてシートの未来をつくる場所。RECARO RACING TEAMは、多くの人に支えられ、富士スバルに支えられながら、86/BRZ Raceに挑戦し、より多くのことを学び、より強いブランドに成長することを目指している。


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