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Motorsport

2024年。RECARO RALLY TEAMは、TOYOTA GAZOO Racingが主催する"MORIZO Challenge Cup"に"GRヤリス"で参戦する。"MORIZO Challenge Cup"は、全日本ラリー選手権(JN-2) のサブカテゴリ―として全8戦中6戦にまたがり開催される、MORIZOがプロデュースしたシン・カテゴリー。JN-2のレギュレーションよりも改造範囲を狭めたGRヤリスに参加を制限し、参戦コストの抑制と車の性能差に頼らない、いわゆる「ウデ」の部分と、それを支えるチームの総合力で競い合う今までにないカップ戦。フィンランドで技術を磨いた本格派から、全日本ラリースト、ジムカーナやフォーミュラ、ドリフト競技出身者に至るまで、まさしくモータースポーツの異種格闘技!出場ドライバーを若年層(原則25歳以下)とし、キャリアを問わず世界のラリーシーンで活躍できるNewスターの発掘、全日本ラリーのさらなるファンづくりをねらった大会である(TOYOTA GAZOO Racingの公式ページより引用)。

RECAROは、このMORIZO Challenge Cupのオフィシャルパートナーとなって、本大会をサポート。本大会にエントリーする全競技車両にRECARO PRO RACER RMS2700Gを提供する。さらにRECARO自身も、RECARO RALLY TEAMとしてエントラントとなり本大会に参戦する。

本大会の開催が決定されたのは昨年の8月。そして競技規定や車両規定が10月以降から少しづつ発表された。RECARO RALLY TEAMの新車GRヤリスが納車されたのは11月末。そこから本大会の全容が見えると共に車両制作がはじまった。車両制作にあたり、RECAROと縁の深いラリー名門ショップのLUCK(愛知県長久手市)に協力を依頼。ドライバーも本大会の主旨に沿った形で「世界で戦うことのできるラリードライバーを目指せる」そのポテンシャルを感じられる新人ドライバーを起用。ドライバーはプロドライバー"脇阪薫一選手"を師と仰ぐ「玉橋陸斗選手」である。ラリー未経験ながら、プロドライバーとして、ひとりの大人として、成長が期待できる。そんな可能性がある選手として起用する。ラリードライバーとしての技術は、日本国内で実践経験を積みながら、習得することもできるであろう。世界のラリーで戦う技術は、世界の舞台で経験しなければ難しい。技術よりも成長できる可能性をどれだけチームとして共に積み上げることができるか。若手育成のためにもっとも重要なことだと考える。そこがRECARO RALLY TEAMとしての役割であり、目指すところであり、ラリー競技の、モータースポーツの未来につながることである。

2024年の開幕戦"三河ラリー"は、初開催地となるため、この大会より参戦できると良かったものの、本大会の開催決定から開幕戦までの期間があまりに短く、RECARO RALLY TEAMは、まず安全に競技車両を制作すること、そして何よりもチームとしてしっかりと準備期間をもって活動開始することを選択した。ドライバーのため、チームスタッフのため、そして関係者のため、モータースポーツの基本は「安全」の担保である。安全に競技に参加するために、競技車両のみならず、チーム体制を万全な状態で始動することが重要だ。その時間をしっかりとチームとして積み上げる予定だ。現在、第5戦のモントレーからのデビュー戦を予定している。

モータースポーツの世界で信頼されるブランドを目指す。RECAROが、10年先、20年先、あるいはもっと先の未来を考え、今できること、今すべきこと。2019年より活動開始したRECARO RACING TEAMに引き続き、RECARO RALLY TEAMとして新たな挑戦の扉を開く。


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