Motorsport
RECARO RALLY TEAMの2戦目。国際規格で開催されるラリー北海道がその舞台となった。ラリー北海道も前線のARK・カムイラリーに続き、グラベルラリーのフォーマットであった。
初の全日本ラリー選手権参戦で「無謀」とも評されたRECARO RALLY TEAMの挑戦。確かにARK・カムイラリーは、初日は無事完走するも、DAYS2でリタイアとなった。洗礼を浴びたかもしれない。それでも、初のラリーで「よく頑張った」という声をかけてくれる方も多かった。チームとしては挑戦してよかったと心から思えたという。確かに、ラリー競技は想像以上に難しい。知識も経験も、その舞台に立つためのたくさんの準備もmotomerれる。それはチームの想像を遥かに上回るものであったという。右も左もわからないというのはこのこと。初めてのエントリー。書類提出。車検。サービス。初めてづくしであった。そのARK・カムイラリーに続いてのラリー北海道であった。結果、DAY1でリタイア。マシンの不具合を修復してDAY2は完走。ただラリー北海道の競技日程は、DAY1の比重が高く、DAY1を完走しなければ意味がなかったかもしれない。無念の結果だった。
その一方で、ARK・ラリーカムイでも、ラリー北海道でも、エントリーした台数の半数近くが完走できていない。豊富な経験をもつチームもドライバーも、完走できていないということである。それだけグラベルラリーは、厳しい競技である。完走することがどれだけ難しいかということである。
RECARO RALLY TEAMは、そのラリー競技の「厳しさ」をたくさん目の当たりにした。たくさんのことを学んだ。それはRECAROが想像していたことでもあった。ラリー競技に挑戦して経験した大切なものがある。それは、多くの人に支えられて挑戦したということである。競技車両を作る際には、RECAROの正規取扱販売店であるLUCK(愛知県長久手市)からサポートを受けた。ドライバーの育成には、同じくRECAROの正規取扱販売店であるアライモータースポーツ(群馬県伊勢崎市)の新井敏弘選手から幾度も単独のトレーニングを受けることができた。そして競技参加にあたり、経験したことのない挑戦の道を共に歩んでくれたトヨタユナイテッド奈良(奈良県奈良市)のパートナーシップを受けた。そして多くのラリー関係者が、初参者のRECARO RALLY TEAMの参戦を温かく迎え入れた。ラリーの厳しさと同時にラリーの素晴らしさも、自らの経験で学ぶことができた。挑戦なくして、成長はない。この挑戦こそがRECAROのDNAであるかもしれない。