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Motorsport

GR86/BRZ Cupを代表するタイヤメーカーのDUNLOP。2023年シーズンは、クラブマンシリーズの指定銘柄として全参加者に専用設計のハイグリップスポーツタイヤ "DIREZZA ZⅢ CUP"を供給した。これによりクラブマンシリーズはその名の通り本格的なワンメイクレースとなった。

レース業界におけるタイヤの重要性は容易に想像できる。タイヤの優越でレースの勝敗が決まるといってもけして過言ではない。さまざまな車種がエントリーするスーパーGTでもそれは同じである。マシンの特性、サーキットごとの路面コンディション、天候の変化などに対する適応は、蓄積された膨大なデータと高度な技術力の結集である。

ナンバー付き市販車ベースのワンメイクレースGR86/BRZ Cup。同サーキットの予選タイムが、毎年およそ0.7秒から1秒ほど更新されていく。競技車両は同じ。ドライバーも同じ。スピードリミッターがかかるマシンでのタイムアタックである。計測1秒ほども縮める進化はタイヤしか考えようがない。タイヤ開発にこれが限界というのがないのが不思議である。タイヤの進化に応じて、ドライバーのドライビング技術も進化していく。この進化に対応できるドライバーが最も高い確率で勝利をつかむ。驚くべきは、このGR86/BRZ Cupでプロクラスが使用するタイヤのベストタイムは計測1周目という点である。アウトラップからの計測1周目でタイムを出さなければ、タイヤの性能は著しく低下し、0.7秒ほど落ちていく。タイム差1秒に15〜20台が入るため、同レースの予選で0.7秒ほど落ちてしまう2周目のタイムは論外である。これは本番のみならずテスト走行時も同じである。つまり新品タイヤのグリップ性能に合わせたドライビング技術とマシンのセッティングを極めようとすると、一体何セットの新品タイヤを使用しなければならないのか。路面コンディションや気候変化によるタイヤ空気圧の合わせ込みも同様にかなり高度な技術である。新品タイヤのグリップ性能を記憶し、計測2周目以降のusedタイヤで周回を重ねながら、予選タイムアタックのための準備をしていく。0.1秒を削るためのドライビング技術とマシンのセッティング。あまりに高度で、限界領域で、ドライバーにもメカニックにも痺れる条件である。加えるならば、競技車両がナンバー付きの市販車がゆえに、マシンのコンディションも常に一定ではないのである。わずか計測1周。走行条件が占有ではなく、一般のスポーツ走行枠の場合、コースがオールクリアで計測できるとも限らないのである。新品タイヤでベストなパフォーマンスを完成させるためには、あまりに多くの要因が複雑に絡み合う。マシンのコンディションなのか、路面のコンディションなのか、タイヤの空気圧だったのか、それともドライバーの技術なのか。これがこのGR86/BRZ Cupが国内ワンメイクレースで最も過酷なレースと言われる所以である。

RECARO RACING TEAMは、2019年のチーム発足から継続してDUNLOPタイヤで参戦している。クラブマンシリーズにエントリーした270号車と315号車はワンメイクタイヤのDUNLOP選択は当然であるが、プロクラスでも一貫してDUNLOPタイヤを選択している。DUNLOPタイヤは、毎年確実に高い戦闘力で進化し続けている。同じDUNLOPタイヤユーザーの菅波選手、伊東選手、松井選手など、安定して上位入賞を果たしているのがその証である。RECARO RACING TEAMが、このレースで活動を継続できているのもDUNLOP MOTORSPORTのサポートのお陰である。タイヤ供給のみならず、レース現場でのさまざまなサポートに支えらている。結果で恩返しするしかない。2024年に必ず実現しよう。


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