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Motorsport

2023年1月2日。モータースポーツを愛する多くの人々にとても信じ難い、そして受け入れ難い衝撃の訃報が届いた。ケン・ブロック(ケネス・ポール・ブロック)氏がスノーモービルの事故によりこの世を去ってしまった。55歳という若さだった。

ケン・ブロック氏は、スポーツブランドDCシューズ(のちにクイックシルバー社へ売却)の創始者であり、スケートボードやスノーボード、モトクロスといったエクストリームスポーツ競技での実績をもつアスリートであった。そして38歳のときに"ラリーアメリカ"に参戦。けして若くないその年齢で"ルーキー・オブ・ザ・イヤー"を受賞した。そして2007年には、世界ラリー選手権(WRC)でデビュー。翌2008年には、あのラリードライバー新井敏弘選手が2度の年間総合優勝を果たし、FIAが公認する世界選手権クラスの自動車競技で日本人初のワールドチャンピオンを獲得したPCWRC(プロダクションカー世界ラリー選手権)へスバル・インプレッサWRX STIでスポット参戦を果たした。その後もWRCへ継続的に参戦し、アメリカを代表するラリードライバーとして活躍した。ラリークロスやX Gamesなどの世界でも数々の輝かしい功績を残した。

ケン・ブロック氏は、ラリードライバーとして世界の舞台で活躍する一方で、TVやソーシャル・メディアで配信される動画の世界でも多くのファンを魅了した。市街地や廃工場などをステージにドリフト、ジムカーナ、そしてラリーなどで培った高度なドライビング技術を使った動画だ。その姿、その演出方法は、まさに天才そのもの。ただただ純粋にカッコよかった。彼のブランディングやマーケティングの分野における才能が動画の世界で輝きを放っていた。(関連サイト:https://www.hooniganracing.com/)

そのケン・ブロック氏が愛したブランドのひとつがRECAROだ。彼が放つ数々のパフォーマンスは常にRECAROシートと共にあった。1億回以上も再生されているこのYouTube動画でも彼は、RECAROの"Ultima 2.0"というシートで巧みなドライビング技術を披露している。幼少期からクルマの運転に興味を示し、彼の中にある多彩な才能から最後に選んだのがドライビングだ。そのドライビングに欠かせないもの。彼の魂と情熱を委ねる。それがRECAROというブランドが刻まれたシートであった。

KEN BLOCK'S GYMKHANA FIVE: ULTIMATE URBAN PLAYGROUND; SAN FRANCISCO
https://youtu.be/LuDN2bCIyus?si=CnOKEg0cOmbQ_wbS


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