CHANGE YOUR SEATシートが変わればクルマも変わる

Motorsport

TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup。 第2戦のオートポリスに挑むRECARO RACING TEAM 小暮卓史選手。

オートポリスは、常に何かが起こる。不安定な天候や荒れた路面状況により思ったようにタイムが出ない。ドライバーの走った感触は悪くない。イメージも合っている。でもタイムに繋がらない。焦れば焦るほど沼にハマっていく時もある。わかっていても焦りを抑えきれない。

国内のレースで眩しいほどの実績と経験をもつレーシングドライバー小暮卓史選手。小暮選手が積み上げてきた栄光は紛れもない事実である。プロドライバーが一目おくプロドライバー。それが小暮卓史である。その小暮選手であっても、このワンメイクレースでは苦悩の日々が続いている。すべては、このレースで使用する競技車両が、レーシングカーとは全く異なる”ただのナンバー付き車両”であるからだ。もちろん、たとえナンバー付き車両であっても小暮選手が走らせれば、素人では考えられないようなタイムを出してくる。それは間違いない。ただこのワンメイクレースに出場しているプロドライバーがあまりにこの”何でもないナンバー付き競技車両”を信じられない次元で極めている。ゆえに小暮選手が普通にこの車両を乗りこなしたとしても1秒あるいはそれ以上のタイム差が生まれる。

長年、SUPER GT500クラスやフォーミュラで培ってきた感覚・技術・常識を抑え、ワンメイクレース特有の走りを極めることができるか。これは小暮選手の挑戦だけではなく、RECARO RACING TEAMとしての挑戦でもある。小暮卓史という超一流ドライバーと共にこのワンメイクレースで高みを目指すことができるか?小暮卓史と共に強いチームを作ることができるか?

苦悩の先にあるのは光だけである。


pagetop