Motorsport
2023年3月3日。全日本ラリー選手権2023の第2戦「新城ラリー」よりRECARO RALLY TEAMが始動した。日本のラリー界を長きにわたり牽引するADVANカラーでお馴染みの奴田原選手指導のもと、若手新人ドライバーの木内選手を起用。JN5クラス、車両はYARISで挑戦をはじめた。
RECAROは、2019年に国内屈指のワンメイクレース「86/BRZ Cup」(当時の名称は86/BRZ Race)プロフェッショナルシリーズに参戦するRECARO RACING TEAMを発足。佐々木孝太選手や田中哲也選手など多くのプロドライバーを起用し、そして現在は小暮卓史選手を中心にチームづくりを強化しながらレース活動を続けている。チーム発足から4年が経ち、5年目となる今年はラリー競技まで活動を広げることになった。
きっかけは奴田原選手が運営するNUTAHARA RALLY SCHOOL。奴田原選手が若いころの時代とは少し異なり、昨今ではラリー競技に挑戦したいという想いはあっても中々プロを目指して活動することが難しくなっている。経済的な問題は勿論のこと、どうやったらプロになれますか?というのが現実である。そんな中、奴田原選手がはじめたのは、ベテランから若手まで、ラリー競技をやってみたい、もっと上手くなりたいという方々を対象としたラリースクールだった。
同じくしてRECAROもラリーを含むモータースポーツに挑戦したい若い人たちをどうすれば支援することができるか、その手段を模索していた。モータースポーツを通じて、クルマをもっと好きになったり、クルマをカスタマイズをすることに興味をもってもらうことができれば、いずれRECAROに触れてもらえる機会も多くなる。簡単ではないかもしれないけれど、そのような機会をひとつでもつくることができればクルマの未来、シートの未来に夢をもつこともできると . . . 。
奴田原選手とRECAROの想いがひとつとなり、ラリードライバーに挑戦したい若手に「実践の場」、スクール+αでより多くのことを学ぶことができる実践の場を提供すべく、NUTAHARA RALLY TEAMとRECARO RALLY TEAMの共同プロジェクトがスタートすることになった。
初年度となる今年は、NUTAHARA RALLY TEAMに帯同する形でラリー競技を学ぶ。RECARO RACING TEAM同様、これからひとつづつ競技を学び、足りないものをひとつづつ積み上げていく。
新たな挑戦。未来への挑戦である。