Motorsport
2022年7月。富士スピードウェイにてTGR86/BRZ Cupが 開幕。新型のTOYOTA GR86。SUBARU BRZ。そして4台の新型BRZで参戦するRECARO RACING TEAM。ドライバーは、佐々木孝太・小暮卓史・井口卓人・久保凛太郎。スバルファンにとってはドリームチームのようだ。長年、ホンダワークスチームのエースドライバーとしてSUPER GT500のステージで戦ってきた小暮選手も出身は群馬県太田市。スバルのお膝元だ。小暮選手をよく知る地元モータースポーツファンにとって、小暮選手がSUBARU BRZでレース参戦するとは夢にも思わなかった。それだけに小暮選手がチームに加わることで、RECARO RACING TEAMへの注目度はさらに高まった。
しかしRECARO RACING TEAMの挑戦は、発足の2019年から苦悩の連続であった。RECAROが参戦する以前からこのレースを戦ってきたプロクラスには、このレースを熟知したドライバーとメカニックが大勢いる。SUPER GT500やフォーミュラで活躍する現役の若手ドライバー、さまざまな経験を積んできたベテランドライバー、そしてこのワンメイクレースに特化したスペシャリストのドライバーが参戦している。このレースで勝つということは、SUPER GTで勝つことと同じぐらい難しいとさえ言われている。事実、このレースで活躍してSUPER GTやスーパー耐久などのカテゴリーにステップアップしたドライバーも多数いる。このレースそのものは、一般的にはあまり知られていないかもしれないが、モータースポーツ関係者の間では国内で最も過酷なワンメイクレースとして認知されている。それだけにRECARO RACING TEAMの勝利への道は非常に険しい。
それでもRECARO RACING TEAMは、このレースと真摯に向き合い、ドライバーやメカニックら、スタッフと共に、強いチームづくり、そして勝利を目指して、挑み続けている。モータースポーツは、RECAROの原点でもある。RECAROのDNAでもある。モータースポーツを通じて、受け継がれるべきRECAROのDNAを覚醒させ、より商品づくりにつなげていく。未来のクルマづくり、未来のシートづくりにつながる叡智を学ぼうとしている。
この映像は、RECAROの、RECARO RACING TEAMの挑戦を記録すべく、愛知工業大学 情報科学部の学生TEAM AIが、企画制作している。TEAM AIは、デジタルメディアの最新技術のみならず、RECARO RACING TEAMが参戦するレースに全戦帯同しながら、メディアの本質「伝える」ことの難しさを実体験をもとに学んでいる。RECARO RACING TEAMがより強くなるために、かえがえのないワンピースとなっている。
RECARO RACING TEAM 2022の開幕戦の様子をこの映像で紹介する。