CHANGE YOUR SEATシートが変わればクルマも変わる

Motorsport

それは想像を超えた光景だった。チームカラーに彩られたカーナンバー906 / 909 / 987 / 988、4台のSUBARU BRZ Cup Car Basic。さらにもう一台、テスト用車両も運び込まれ、富士スピードウェイのピットには5台のBRZが並んだ。その周りでは、メカニックが工具を持つ手を止めることなく集中して作業を進めている。2022年、RECARO RACING TEAMは4台体制でGR86/BRZ Cup プロフェッショナルシリーズに参戦する。その一報を耳にしたときには驚きを隠せなかったが、こうしてマシンのシェイクダウンを目の当たりにすると、圧倒されつつもビッグプロジェクトが粛々と進められていることを実感する。

残念ながら井口卓人選手の参加は叶わなかったが、佐々木孝太選手、小暮卓史選手、そして新たに加わった久保凜太郎選手という3人のドライバーが顔を揃え、それぞれのマシンを担当する4人のメカニック、そして昨年からチームをサポートしている富士スバルのメンバーも集結。総勢30人近くがこのテストデイに参加した。すでに実戦の真っ只中のような緊張感に背筋が伸びる思いだったが、同時にその場にはある種の高揚感が満ちていた。RECARO RACING TEAMの挑戦に、誰もが胸をときめかせている。チームは新たな目標に向かって、しっかりと歩みをスタートさせている。

そして、シェイクダウンの場に集まったチームスタッフとドライバーから、何があってもシーズンを戦い抜くのだという気迫と決意が伝わってきたとき、大所帯で戦う意味はここにあるのではないかと気づかされた。ひとりひとりが抱くGR86/BRZ Cupに対する強い思いがいくつも積み重っていくことが、チーム力を高めることにつながるのだとみなが信じている。2022年はチーム全員で考えて勝ちにいくという。何をすればいいのか各々が思いを巡らせ、行動することが勝利につながるとの意味が込められているが、そんなRECARO RACING TEAMの戦い方は、4台体制を選んだことで新たなステップへと踏み出したのである。

こちらのYouTube動画もご参考に (https://youtu.be/KiqneQqX3yM)


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