Motorsport
2019年に立ち上がったRECARO RACING TEAM。モータースポーツを間接的にサポートするのではなく、RECARO自身がモータースポーツの世界に身を投じることで、今あるモータースポーツの世界を学び、モータースポーツの世界から未来のクルマ・未来のシートづくりにつながるRECAROのDNAをアップデートしようというのが狙いである。
モータースポーツの世界では、ドライバーがクルマの性能を最大限に引き出しながら、「より正確に、より速く、より安全に」ドライビングすることが求められる。またドライバーのみならず、モータースポーツに関わるチーム・チームスタッフの全員がそのためのクルマづくりを目指している。RECARO RACING TEAMは、クルマの動き、ドライバーのドライビングテクニック、身体の使い方、モータースポーツへの確かなアプローチ、強いチームづくり、さまざまな視点からモータースポーツ全体を学ぶことを狙いとしている。
RECARO RACING TEAMが選択したカテゴリーは、国内モータースポーツのトップカテゴリーではなく、日常に最も近い市販車をベースとした、市販車の延長線上にあるレースカテゴリー。それがTOYOTA 86とSUBARU BRZで開催される「GR86/BRZ Cup」(2022年より86/BRZ Raceから86/BRZ Cupに大会名称が変更される)である。メーカーが市販する「Cup Car Basic」がベース車両である。カップカーとは言え、ロールケージや6点式シートベルトのためのアンカーなど安全性を高めるものが追加され、オーディオなどの装備がレスされているぐらいで、クルマの性能は市販車そのものである。車両購入後に交換できるパーツが多数指定・認定部品として設定されてはいるが、そのすべてが保安基準に適合するものであり、市販されているものであり、安全なレースをするためのアップグレードである。ゆえにRECARO RACING TEAMがモータースポーツを通じて学ぶそのすべては、お客様が日常的に安全かつ快適にクルマの運転を楽しむことができるものと大きな関わりがあり、RECAROが開発する保安基準適合のシートへとダイレクトにフィードバックされていくことになる。
2022年、RECARO RACING TEAMは、4台のSUBARU BRZ Cup Car Basicを投入して、GR86/BRZ Cupに参戦する。ドライバーは、RECARO RACING TEAM発足から継続の佐々木孝太選手、このワンメイクレースで豊富な経験と実績をもつ井口卓人選手、国内モータースポーツの頂点を極めたスーパースターの小暮卓史選手、そして若手ながらこのレースを熟知する久保凛太郎選手の4名。
ストリートからサーキットへ。サーキットからストリートへ。RECAROは、RECARO RACING TEAMは、クルマの未来・シートの未来が何かを学ぶべく、モータースポーツへの世界に挑み続ける。