今年の米国SEMAショーに登場したGM Chevroletのオフロード車両 "Chevy Beast"（2023年にOff-Road Concept.と呼称が変更）。そのChevy Beastに採用されたシートはRECAROであった。RECAROのCross Sportsterが前後左右の４席に装備されている。

Chevey Beastのコンセプトは、砂漠の悪路を走破する究極のハイパフォーマンスカー。同社のChevy Silveradoをベース車両としながらChevrolet Performance LT4 6.2L V8 スーパーチャージャーを搭載。650馬力にまでチューンアップされている。37インチ剥き出しのブロックタイヤ。いかついフォルム。アメ車らしいテイスト満載である。一方で、オフロード車両にも関わらず、洗練されたフロントマスクやリアの未来形デザインが新たな時代の象徴にも感じる。

GM（ゼネラルモータース）は、永きにわたって高級モデルのキャデラックやスポーツカーモデルのシボレー・コルベットなどにRECAROを純正採用している。米国自動車メーカーながらドイツブランドのRECAROを自社ブランドのイメージ向上に必要不可欠と考えている。それだけRECAROというブランドが「ハイパフォーマンスの象徴」として広く認知されているからだ。

自動車業界の輝かしい歴史と未来の技術を創り出すのが欧州。一方で自動車業界のカルチャーを魅力的なフォーマットでアップデートするのは常に米国ではないだろうか。
欧州、米国、そして日本。この３つの地域で認められる世界的ブランドのRECARO。これもRECAROがRECAROたる所以である。

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