CHANGE YOUR SEATシートが変わればクルマも変わる

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RECAROスポーツシートの代名詞SRを冠するモデルのひとつSR-6。大きく張り出したショルダーサポートと角張ったシャープなフォルムが特徴である。

SR-6は、ストリート系フルバケットシートRS-Gと同じ世代で開発されたモデルである。もっと言えば、SR-6の大きく張り出したショルダーサポートとシャープなフォルムは、RS-Gをトリビュートしている。肩甲骨周りのラウンドしたシルエット、骨盤から肩にかけてスポーツドライビングのステアリング操作をサポートするホールド性能は、RS-Gと同じ性能を狙っている。

一方で、SR-6と同じセミバケットタイプでスポーツシートに類するモデルにSR-7がある。SR-6とSR-7では、このショルダーサポート周りのシルエットが大きく異なる。さらにモデル全体のコンセプトとしてSR-6は、よりスポーティに、SR-7は万能型のストリートスポーツとして街乗りでの快適性もやや重視している。具体的には、SR-6のバックレストに採用するウレタンフォームの厚さは、SR-7よりもおよそ10mm薄い(バックレストの厚みが10mm後ろへオフセットするように薄くなっているため、その分だけシートクッションの深さがSR-6の方が10mm深くなる)。シートクッションの着座面とシートクッション・サイドサポートの厚さ、いずれもSR-7よりSR-6の方が5mm薄くなっている。ウレタンの厚みを変えることで、ウレタンのたわみが少なくなり、路面からの振動やクルマの挙動を感じるセンサーがダイレクトになる。これがSR-6の狙いである。逆にSR-7は、厚くなることから、より吸収力が高まり、快適性が増すことになる(着座位置は、ウレタンがたわみ、SR-6とSR-7ではそのたわみ量が違うだけで、たわんだ後の着座位置はほぼ同じ位置となるよう狙っている)。
さらにSR-6の方が、シートクッション先端部の厚みがSR-7よりも5mmほど薄くなっている。これはシートクッションの着座面の厚さとたわみ量の違いに合わせて、シートクション全体の形状を適正にチューニングしている。

商品コンセプトでは、SR-6の方がスポーツカータイプなどドライビングポジションの低い取り付け位置で使用するのにマッチングするよう考えられている。SR-7は、SR-6よりもそのレンジを広げ、低いポジションからセダン系などの高さぐらいまで適正な性能が発揮できるよう考えられている。ただ、この基本設計基準も、お客さまひとりひとりが、どのような身長で、体格で、RECAROの純正ベースフレームにある高さ調節を利用してどのポジションに着座位置を設定するかにより、SR-6とSR-7のどちらが良いと感じるかは異なってくる。全体のシルエットやレイアウトの違いにより、シートのクッション性(硬さや柔らかさの感じ方)はひとりひとり感じ方が異なる。硬めをタイトと感じる方もいれば、ホールド性が高いと感じる方もいるであろう。柔らかいを身体が埋まってしまうと感じる方もいれば、包み込まれると感じる方もいる。

RECAROシートは、どのモデルも、同じRECAROシートの基本的な哲学に基づき設計されてはいるが、それぞれにコンセプトがあり、それぞれに特性が異なる。どんなクルマに、どんなポジションで、どのような人が、どんな使い方で、使用されるのかによって、より良いモデルの選び方が変わってくる。ゆえにRECAROシートをご検討いただいている方は、必ずRECAROの正規取扱販売店に相談の上、お客さまひとりひとりに最適なモデルを選定し、正しく性能が最大限発揮されるよう取付していただきたい。


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