ある日、レーシングドライバーの脇阪薫一氏から電話が入りました。脇阪薫一氏の出身地でもある奈良で、ある講演を終えた後であった。内容は、今度地元奈良の奈良トヨペットが86/BRZ Raceに参戦するとのこと。奈良トヨペットがモータースポーツ活動を始める理由は、GR Garageを起点に「クルマファンを増やす」こと。クルマを安全に楽しく運転していただくための基本となる「ドライビングポジション」を正しく伝えていくためであるということだった。脇阪薫一氏は、それならレースに使用するものは、本物を選択するということを奈良トヨペットに勧めた。そこでシートはRECAROしかないと伝え、奈良トヨペットもそれを望んでいるというのが電話の内容だった。

そこから奈良トヨペットとRECAROの関係が始まった。奈良トヨペットのグループ店舗にジェームスがあり、ジェームスは元々RECAROの正規取扱販売店。さらにそのジェームスで経験を積んだスタッフがGR Garageに配属されていたので話は早い。早速、鈴鹿サーキットで行われたレース用車両のシェイクダウンに立ち合い、ドライバーと共にシート選び、ポジションを確認するためのテスト走行を実施。比較したのはRS-GとPRO RACER RMS。結果、ドライバーの選択はPRO RACER RMS。以来、奈良トヨペットとRECARO RACING TEAMは、互いに交流を深め、レース参戦時はサービスエリアを隣接しながら共に学び、レース以外でも奈良トヨペット主催の走行会に参加させてもらいながら奈良トヨペットのお客様へ「クルマを安全に楽しく運転していただくための基本」をお伝えしていく活動なども行っている。モータースポーツを通じて繋がった縁。仲間。モータースポーツがクルマの未来とシートの未来をつくるとあらためて知ることができた。

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