RECARO
RECAROが独自に生み出した「立つように座る」というRECAROのシート哲学。
これは運転中の身体の負担を軽減する大切な要素のひとつ。
人間の「頭の重さ」は4〜6kgであると言われ体重のわずか10%ほどです。立っている姿勢では、それほど負担とならないものの、座った姿勢になると腰に掛かる負担はその3〜4倍とも言われている。座っている姿勢では、その頭の重さを頸椎(首の骨)含めた背骨と首や肩そして背中の筋肉が支えていることになる。
運転中の腰の痛みにお悩みの人は、その負担をすべて腰で受けてしまっている。さらに車の運転ともなると、ただ座っている状態ではなく、頭、目、身体を使って車の運転という「作業」をしている。ゆえに車の運転というのは、無意識ながら身体に相当の負担が掛かっている。身体への負担が疲労につながり、集中力や運動能力の低下ともなり、結果として車の運転に最も大切な安全性というのが失われかねない。そして何よりも快適ではない。
RECAROシートは、骨盤の前滑りを抑制するようにデザインされている。
RECAROシートに座ったとき、おしりがすっぽりと埋まってしまうように感じるのはそれが理由。単純に座面の形状を傾けているのではなく、座面と背もたれの形状、座ったときの骨盤の沈み込み具合、そして長距離・長時間しても型くずれしないウレタンフォームとウレタンフォームを支える骨格、あらゆる要素を組み合わせて骨盤の前滑りを抑えている。骨盤がしっかり起きた状態で座ることができれば、骨盤から伸びる背骨は椎間板や周囲の筋肉に負担がかからない姿勢を自然と保つことができる。それが猫背ではなく、ゆるやかなS字カーブを描いた立った時の美しい姿勢。
立つように座ることができれば、人間の頭の重さも身体全体で支えることができる。
結果として運転中の身体に掛かる負担を軽減することができるようになる。
それがRECAROシートのもつ機能と役割。