CHANGE YOUR SEATシートが変わればクルマも変わる

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2024年4月。RECAROのSRが新しくなる。進化したスポーツシート"SR-S"が極めたものは、スポーツドライビングに求められる着座性能。身体に掛かる負担を軽減する正しい姿勢でクルマの運転を愉しむことができるシート、そしてクルマの性能を身体でしっかりと感じることができるシートである。

スポーツシートの基本は、正確かつ安定したドライビング技術をサポートするホールド性能にある。SR-Sの進化は、骨盤のホールド性能から始まる。前型SR-7と比較して接地面積が15%ほど向上している。骨盤がしっかりと安定することで、骨盤を起点とした脚の動きに余分な力が入らなくなり、正確なペダル操作が可能となる。SR-Sでは、着座面(坐骨支持周辺)のウレタンフォームの厚みがSR-Cよりも5mmほど薄くなっているため、より路面の状況やクルマの動きをダイレクトに感じることができる。さらにシートクッション前端部の高さがSR-7よりも23mmほど高くなっているため、シートクッションの傾斜角があがり、大腿部の接触長さも30mmほど増している。骨盤だけではなく、大腿部のサポート性能も向上させることで、よりスポーツドライビングの着座性能が高まっていく。シートクッションの着座性能を高めることで、スポーツシートとしての愉しさが飛躍的に向上したのだ。

SR-SとSR-Cは、同じSRの称号を継承する新しいスポーツシートであるが、ふたつのモデルには、それぞれの明確なキャラクターづけをしている。SR-Sは、「車高や着座位置の低いクルマ」におすすめするモデルである。着座位置とは、大雑把にいうとフロアから骨盤の中心あたりまでの高さ。その高さが低いクルマの場合、ペダル操作をする脚の角度が広くなる。大腿部の角度が30度ほど。膝の角度が125度あるいはそれ以上となる。この状態でしっかりとアクセルとブレーキをコントロールできるかどうか。それがスポーツドライビングにはとても重要となる。SR-Sは、そのパッケージを狙いとした全体のフォルムに設計されている。

日本国内向けに開発されたSR-S。日本人の体型と日本人の運転する身体の着座姿勢をさらに精緻化しながら、スポーツシートとしての着座性能を追求した。
世界中でベンチマークとされているRECAROのSRモデル。目指したのは、SRの正常進化であるという。


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