Carlife
究極のエルゴノミクスシート。それがRECARO RCSの商品コンセプトである。
リクライニング機能を持たず、競技用シートに採用されるフルバケットタイプのフォルムでデザインされたシート。果たして、本当にこのシートが究極のエルゴノミクスシートなのだろうか?本当にこのシートで窮屈に感じたり、疲れたり、腰が痛くなったりしないのだろうか。リクライニング機能がなければ、ちょっと疲れたなという時、長距離・長時間運転した時に背もたれの角度を調節できないのは、不便なのではないだろうか。いや不便どころか、身体が疲れてしまわないだろうか。
Less is more。これを直訳すると「少ないということはより多いということである」である。つまり、たくさんのものを持っていたとしても、結局そのすべてを上手に使いこなすことは難しく、またたくさんあるというのは、それだけ多くのものがなければ成立しないということ。その逆説の言葉がLess is moreである。多くをもたず、余分なものを見極め、本当に必要なものだけを選別すると、それはより豊かであることを意味する。クルマのシートには、たくさんの機能がある。リクライニング機能は当たり前。シートの高さを調節するハイトアジャスターやシートクッションの深さを調節できる機能。中にはマッサージ機能を有するものまであるという。どれもあったら便利な機能であることは間違いない。ただRECAROのRCSは、シートを前後に移動されるスライドレール以外の機能は、何もないのである。リクライニング機能さえないのである。ゆえに、RECAROのRCSは、誰が座っても、リクライニング機能がなくても、「快適だ」と感じる究極のエルゴノミクスシートを目指したのである。リクライニング機能をもつシートは、どうしても背もたれと座面のふたつのパートに分かれてしまう。ちょうど腰のあたり、パンツのベルトがあるあたりに隙間ができてしまうと感じたことがある。背もたれと座面がひとつにつながっているフルバケットシートは、人間の身体をそのままトレースすることができる。腰の後ろに隙間ができない。つまり身体全体をごく自然なフィーリングでシートに預けることができるのだ。競技用シートであれば、横方向に掛かるGに対して、身体がねじれないようサイドサポートが必要になる。乗り降りしづらいぐらい高いサイドサポートが必要になる。でも街乗りのシチュエーションであれば、今の車はとてもバランス良く、滑らかに走行するため、横方向への大きなサポートはそれほど必要なくなる。ないわけではない。ただ競技用シートほどは必要ないというだけである。
RECARO RCSは、このモデル専用のウレタンフォームを開発した。薄型ながら、しっかりとクルマや路面からの振動を吸収する快適性を追求して開発した。フルバケットシートのフォルムがしっかりと身体全体を心地よく包みこみ、正しい着座姿勢を長距離・長時間の運転でも型くずれすることなく、しっかりと保持してくれる。妥協することなく、骨盤の動きをしっかりと抑え、脇と肩甲骨あたりのサポートで上半身の動きを支える。シンプルに。ものすごく洗練されたフォルムで。お洒落な新しいコンセプトで究極のエルゴノミクス(人間工学)を実現するシートを創り出した。これは体感してみないとわからない。今まで体感したことのない。今までの常識では想像しがたい。でも考え方はとてもシンプルである。本質を追求した、とても素直なコンセプトである。それがRECAROのRCSである。ぜひ最寄りのRECARO正規取扱販売店で体感して欲しい。
※RECARO RCSは、リクライニング機能をもたないことから、純正シートから本シートに交換する際、しっかりとお客さまひとりひとりに最適な高さと角度のドライビングポジションを見つけることがとても大切です。詳しくはRECARO正規取扱販売店へご相談ください。