Carlife
日本国内のみならず欧州でも大人気のマツダのライトウェイトスポーツカー「ロードスター」。1989年に発売された初代NAロードスターは、B6-ZE型 1,597cc とBP-ZE型 1,839ccのエンジンを積み、B6-ZE型で120ps。BP-ZE型で130ps。車重は、NA6CE型MTで940-960kg。NA8C型MTで980-1,000kgであった。そこからさまざまなマイナーチェンジを繰り返しながら、2代目としてモデルチェンジされたのが1998年発売のNBロードスターだ。そこから2005年のNCロードスターを経て、2015年にNDロードスターが発売された。キビキビした走り、軽快さ、そのドライビングの楽しさは秀逸だ。さらにドレスアップやチューニングのためのパーツも豊富で、素材の良さからチューンナップしてもさらに楽しいというのが粋である。日本が誇る名車であり、クルマ好き・スポーツカー好きのシンボルとも言える。
そのマツダロードスターにRECAROのRS-Gを装着。ロードスターの魅力は、乗る人、所有する人によって、やんちゃなスポーツカーにもなれば、ちょっとお洒落で贅沢なパーソナルカーにもなるところだ。若い人から年齢を重ねた人にも実に良く似合う。
RECAROのRS-Gは、リクライニング機能を持たないフルバケットシートである。フルバケットシートというとまるでモータースポーツするためのシートと考える人もいる。実はそうではない。フルバケットシートこそクルマのシートの基本。シートのフォルムを見れば一目瞭然。まるで人間の身体のラインをそのままとレースしたような形をしている。つまり座っている自然な姿勢と同じ形である。ストレスなく、身体をしっかりと支えてくれるものだ。
RS-Gのようなフルバケットシートの良さは、身体にかかる負担を軽減するという点と、もうひとつ大きなメリットがある。それは、シートがクルマを変えてしまうということである。正確には、クルマの印象。クルマから伝わるクルマの動きが変わるということだ。マツダロードスターの魅力は、そのきびきびとした軽快な走りである。人馬一体。それがコンセプトである。ゆえにドライバーとクルマの感性がシンクロすることが大切である。それが可能になれば、クルマの魅力をより多く感じることができる。逆にドライバーとクルマの感性がシンクロしないとするとそれは何が原因か。それはシートである。ドライバーの身体がもっとも触れているのがシートである。そのシートからドライバーが感じるもの。それが感性である。もしシートがとんでもなく柔らかく。とんでもなくぐにゃぐにゃだとしたらクルマの動きやクルマからの情報は、身体には伝わらなくなってしまう。
RECAROのRS-Gがおすすめの理由。それは、RS-Gで走ると「こんなにロードスターって軽快だったのか」と驚く。まるでクルマが変わったかのように感じる。衝撃的だと思う。
それほど違うのだ。
クルマは、元来不特定多数の人々に愛される仕様となっている。それが正しい。多くの人がそれで良いと思う。ただ、もしも、クルマをもっと楽しみたいと思うなら。クルマともっと会話したいと思うなら。
自分にあったカスタマイズ。スタイルアップを楽しめると良い。