CHANGE YOUR SEATシートが変わればクルマも変わる

クルマ好きが集まる隠れ家 ザ・ヴィジット

Carlife

BMWの象徴的なデザイン。キドニーグリルが際立つBMW4シリーズ(G22)。そのMスポーツパッケージ。

愛知県一宮市にあるBMWやBMW MINIのオーナーが集まる専門ショップ。ドイツ国旗の三色旗が看板・店舗全体に彩られる。オートスタイリングショップドルト。オーナーである吉田社長は、古くから日本国内のBMWチューナーとしてひとつの文化を築いた立役者である。最近では、国産車・輸入車を問わずメーカーオプションでカスタマイズされた車両を購入する傾向が増加している。BMWのMスポーツパッケージ、BMW MINIのJCW、FIATのABARTHなどがその象徴でもある。それでも専門ショップのドルトには、多くのオーナーが集まる。その多くが、購入した車両をどんな風にカスタマイズしていくか、そのひとつひとつのプロセスを心から楽しんでいる。吉田社長の真髄は、クルマがもつスタイリングの美しさや性能の魅力を損なうことなく、そのさらに延長線上へスタイルアップすることにある。吉田社長が手掛けるショップのデモカーもすべてそのスタイルで完成されている。新しくデモカーを作る時、吉田社長はまずは純正の状態からそのクルマの魅力を仔細に分析する。そこからこうしたらもっとこのクルマは良くなる、愉しくなると思い描き、ひとつひとつ手を加えていく。さらに各パーツメーカーがどのようなカスタマイズパーツを創り出してくるかということもすべて頭に入れている。その上で、どのメーカーのどのパーツを組み合わせれば良いか、自身の描くカスタマイズの方向性と重ね合わせながら、あくまでお客様が共感できるデモカーづくりを目指している。そのすべてはクルマの素性から始まる。ゆえにスポーティな仕上がりになる時もあれば、アダルトな仕上がりになる時もある。クルマの素性はその時代の象徴である。ゆえに時代とミスマッチすることもない。

BMW 4シリーズのMスポーツパッケージ。吉田社長は、車両購入時にオプションシートを選択せず、標準シートで購入。シートをRECAROに変更することは予めイメージされていた。選択したのはSP-X Avantだった。吉田社長はRECARO Sportsterを好む。ただこのM4には、カーボンバックレストという驚異的な剛性をもつスポーツシートを選択した。SP-X Avant は、BMW M4のパワーに負けない剛性を備えているが、スポーティなバックレストのフォルムとコンフォートなシートクッションをもつグランツーリングに最適なハイブリットな着座性能が特徴である。このコンセプトが吉田社長の脳裏に浮かぶBMW M4のチューニングスタイルにマッチした。SP-X Avantのブラックレザーにシャープな赤レザーのラインというスポーティなデザインのままでも良かったが、あえてSP-X Avantの表皮をボディカラーに合わせたグレイ系ブルーレザーにアイボリーの人工スウェード(ダイナミカ)のコンビネーションにスタイルアップしている。

BMW 4シリーズには、多くの最新技術が採用されている。安全のための制御系システムもそのひとつ。RECAROでは、その電気制御を解析し、4シリーズに対応したベースフレームを発売している。
(シート交換には、専門的な知識が必要となります。専門ショップでの作業を推奨しています)


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