CHANGE YOUR SEATシートが変わればクルマも変わる

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カーボンモデルを成形する工法は幾つかありますが、代表的なのはオートクレーブとハンドレイアップになります。一般的には、オートクレーブで成形したものをドライカーボンと呼び、ハンドレイアップで成形したものはウェットカーボンと呼びます。ただ、ドライカーボンとウェットカーボンは全く比較対象にならないほど異なります。
ドライカーボンの場合、安定した品質管理のもと、高価なものではあるが強度・重量・外観品質などに優れた製品を作ることができます。一方で、ウェットカーボンは、繊維に含浸させる樹脂の量を調整するのが非常に難しく、適正なバランスを保つことができません。ただ硬いものというのであればいずれの工法も可能ですが、ウェットカーボンの場合、重量が下がらない、強度が落ちる、適度なしなりのある強度が出せない、さらに3次元の剛性が創り出せず乗り心地が悪くなるなどカーボン素材の本来の良さが十分に引き出せなくなってしまいます。
ただカーボンファイバーには、その見た目の美しさという価値もあるため、強度や重量にそれほどこだわることなく意匠として選択することもあります。表面にクリア塗装を重ねて美しく見せるドレスアップパーツとしての用途もあるわけです。レカロの場合、カーボンファイバーに求めるのはまず性能ありきです。より強く・より軽く、耐久性にも優れ、かつ剛性も相当高いレベルのシートに仕上げる。レカロがデザインするオートクレーブカーボンのシェル、それだけでRMSの価値は異次元です。

<剛性の定義>
剛性とは”変化しない強さ”。強度は2次元。剛性は3次元。シートにおける剛性は3次元の方向にシートがねじれて変化するか否かです。ただ硬いだけではダメ。硬いものは誰にでも作ることができる。しなりがあって、強さがあって、不快なねじれを感じない。クルマの動き、身体の動き。目で感じる動き。脳で感じる動き。それらが適度にシンクロするしなり。その中にある変化しない強さ。人の身体は正直。素直に感じる。ストレスがあるか否か。身体に負担を感じるか否か。RECAROの求める剛性はそこにあります。


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