CHANGE YOUR SEATシートが変わればクルマも変わる

Carlife

ポルシェ911(997)にRECAROシートを装着。左ハンドルマニュアル車の場合、ポルシェのペダルレイアウトは、アクセルペダルがかなり内側に寄っていて、着座位置のセンターにはブレーキペダルとクラッチペダルが位置する。これにより運転中の身体がまっすぐではなくややななめ前方右を向きがちとなる。長時間運転するとそのゆがんだ運転姿勢が身体の疲れにつながる可能性も考えられる。センターコンソールのレイアウトなどもあるため、着座位置とペダルの位置関係を修正することは難しいが、シートの着座性能を高めることで、今より運転中の疲労を軽減することはできる。これは997に限らず、996、991、992などにも同様と考える。

そこで水冷ポルシェにRECAROシートを装着するとどうなるか?まず水冷ポルシェの場合、内装との干渉により後方へのスライド量が制限されてしまう(よほどの高身長でなければ問題にはならないと推測)。高さで言うとダッシュボードの位置、前方視界を考えるとRECAROのどのシートを装着しても高すぎるということはない。街乗り、ロングドライブであれば、SP-X Avant、Sportster、SR系のどのモデルであってもけして不快になることはない。一方で、スポーツドライビングのポジションが好まれる方、高身長の方、さらにマニュアル車でクラッチペダルを踏み込むときのフィーリングなどから、かなり低い着座位置を好まれる場合には、これらのリクライニングシートでは期待するほど低くならないと感じる方がいるかもしれない。実際、フロアの形状からさらに低くするというのは厳しい状況。その場合の選択として、おすすめできるのがフルバケットシートである。

フルバケットシートであれば、かなり低く取り付けできる。170-175cmほどの身長であれば、低すぎて前が見えない位置まで下げることも可能になるほど。RECAROフルバケットシートの代名詞RS-Gはもちろん、RMSはそれ以上に低い取り付けも可能。ただ一般的には、サーキット走行などに推奨されるモデルとなるので、乗り降りのしやすさであったり、より快適性を重視されるのであれば少し窮屈と感じる方もいるかもしれない。その場合には、フルバケットシートの形状ながら究極のエルゴノミクスをコンセプトとしたRCSがおすすめ。乗降性、快適性を一切損なうことなく、低い着座位置での取り付け、さらに左右のオフセットを調整する(コンソール側に着座位置を寄せる)ことまで可能となる。オールOKとなる。

ただリクライニングシートでも十分適正着座位置での取り付けは可能なので、フルバケットシートの選択というのは後方へのスライド量を求める方や相当低いポジションを好まれる方へのご提案。またご要望の際には、必ずRECARO正規取扱の専門店にご相談ください。


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